日本の水道水について
日本の水道水には、水処理や配管などの工程で微量の化学物質が溶け込んでいる場合があります。これらの化学物質は基本的には水質基準に適合しており、安全な飲用水とされています。ただし、長期間にわたって高濃度の化学物質にさらされることで健康被害が起こる可能性もありますので、注意が必要です。
以下に代表的な化学物質とその健康被害についていくつか説明します。
- 塩素:水道水の殺菌消毒により添加されることがあります。適切な濃度では安全ですが、長期間にわたる高濃度の塩素により、皮膚の乾燥やかゆみ、呼吸器の刺激、消化器系のトラブルなどが報告されています。
- トリハロメタン類:塩素と有機物が反応して生成される物質で、発がん性の可能性があるとされています。適切な水処理が行われている場合は基準値以下に抑えられているはずですが、浄水場や配管の老朽化などにより濃度が上昇する可能性もあります。
- 重金属:鉛やカドミウムなどの重金属が水道管から溶け出すことがあります。これらの物質は体内に蓄積されることで中毒症状を引き起こす可能性があります。特に、妊娠中や乳幼児の発育に影響を及ぼす可能性がありますので、注意が必要です。
以上は一部の例ですが、水道水に含まれる化学物質による健康被害は個人差がありますし、水質状況も地域によって異なります。もし心配な場合は、地方自治体や水道公社に問い合わせるか、自宅での浄水器の導入を検討するなどの対策を取るなどをおすすめしております。